置いてあるのは、答えではなく、
ふと触れてしまう温度です。

夜のふち

眠れない夜は、
夜が深いのではなく、
自分の輪郭が近すぎるだけかもしれない。

触れれば壊れそうなものほど、
ことばのそばに置いておきたくなる。

迷子の温度

ちゃんと迷った人だけが、
見つけられる通路がある。

そこには地図も答えもないけれど、
たしかに、呼吸だけは置かれている。